発売前から大きな期待を寄せていたコンパクトSUV「フロンクス」が、2024年10月16日スズキより発売となりました。激戦区とも言われるコンパクトSUV市場に投入されたフロンクスのライバルにはどんな車種があるのか調べてみました。
市場は7車種の激戦区
全長4m~4.3mのサイズにひしめき合うコンパクトSUVにはどんな車種があるのか?という観点で一覧にしてみました。
車種 | パワートレイン | 全長 (mm) | 全幅 (mm) | 全高 (mm) | ホイールベース (mm) | 発売年月 | 生産国 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
スズキ フロンクス | 1.5ハイブリッド | 3995 | 1765 | 1550 | 2520 | 2024年10月 | インド |
トヨタ ライズ | 1.0ターボ 1.2 1.2ハイブリッド | 3995 | 1695 | 1620 | 2525 | 2019年11月 | 日本 |
ダイハツ ロッキー | 1.0ターボ 1.2 1.2ハイブリッド | 3995 | 1695 | 1620 | 2525 | 2019年11月 | 日本 |
スバル レックス | 1.2 | 3995 | 1695 | 1620 | 2525 | 2022年11月 | 日本 |
ホンダ ヴェゼル | 1.5 1.5ハイブリッド | 4330 | 1790 | 1580-1590 | 2610 | 2021年4月 | 日本 |
ホンダ WR-V | 1.5 | 4325 | 1790 | 1650 | 2650 | 2024年3月 | インド |
日産 キックス | 1.2 e-POWER (ハイブリッド) | 4290 | 1760 | 1610 | 2620 | 2020年6月 | タイ |
スズキ ジムニーシエラ | 1.5 | 3550 | 1645 | 1730 | 2250 | 2018年7月 | 日本 |
パワートレインで選ぶ
エンジン排気量1.0L未満(自動車税25,000円)で選ぶ
「排気量は小さくていい」や「自動車税は安い方がいい」など、排気量が小さいことを選ぶ基準とする方であれば、トヨタ・ライズかダイハツ・ロッキーの1.0Lターボ(4WDモデル)のどちらかとなります。
参考までに、自動車税額は以下のように総排気量毎に決められています。
用途区分 | 総排気量 | 新車登録時期別の税額 | |
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2019年9月30日以前 | 2019年10月1日以降 | ||
自家用乗用車 | 1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 | |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 | |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 | |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 | |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 58,000円 | 57,000円 | |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 66,500円 | 65,500円 | |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 76,500円 | 75,500円 | |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 88,000円 | 87,000円 | |
6.0リットル超 | 111,000円 | 110,000円 |
エンジン排気量1.5L(自動車税30,500円)で選ぶ
「車体はコンパクトでも排気量はあった方がいい」や「自動車税額にはこだわらない」など、動力性能を重視する方には、この度発売されたスズキ・フロンクスをはじめ、ホンダ・ヴェゼル、ホンダ・WR-V、スズキ・ジムニーシエラが候補に挙がりそうです。
エンジン排気量1.2L(自動車税30,500円)で選ぶ
自動車税額等は1.5Lと変わりませんが、中間的な排気量の排気量1.2L(NA)や1.2Lハイブリッドも魅力的な選択肢です。トヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキー、スバル・レックス、日産・キックスが選択肢になりそうです。
車両サイズで選ぶ
5ナンバーサイズにこだわる
5ナンバーサイズとは、以下の基準をすべて満たした小型乗用自動車で、5ナンバーまたは7ナンバーとなります。
以下の基準を1つでも超えた自動車は3ナンバーになります。
- 排気量:2,000cc以下
- 全長:4,700mm以下
- 全幅:1,700mm以下
- 全高:2,000mm以下
5ナンバーサイズの車種の選択肢としては4車種で、トヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキー、スバル・レックスまたはスズキ・ジムニーシエラとなります。残念ながらスズキ・フロンクスは選択肢から外れることになります。
3ナンバーサイズでもよい
「特に5ナンバーサイズにこだわりはなく、3ナンバーサイズでもよい」という方には、スズキ・フロンクスをはじめ、ホンダ・ヴェゼル、ホンダ・WR-V、日産・キックスが選択肢として増えることになります。
魅力的な激戦SUV市場なだけに、選択肢が増えることは嬉しいですね。
生産国で選ぶ
日本生産
日本で生産されていることにこだわるのであれば、
- トヨタ・ライズ
- ダイハツ・ロッキー
- スバル・レックス
- スズキ・ジムニーシエラ
- ホンダ・ヴェゼル
の5車種となります。
インド生産
激戦SUV市場にあってか、メーカーの世界戦略なのか、海外生産車種の輸入という形も増えてきましたね。
インド生産車種として話題になった、ホンダ・WR-Vに続き、この度のスズキ・フロンクスもインドからの輸入となりました。
- スズキ・フロンクス
- ホンダ・WR-V
生産国を気にしないのであれば、十分選択肢として挙がるでしょう。
タイ生産
同じく海外からの輸入という形で日本導入されているのが、2020年6月に発売された日産・キックスです。
- 日産・キックス
価格帯
今回取り上げた激戦コンパクトSUV市場に属する8車種の価格帯についても調べてみました。2024年10月17日現在、各メーカーのホームページに記載されている価格帯を表示しています。ご覧になる時期によって価格変更等があり得ますので、ご注意ください。
- スズキ・フロンクス:2,541,000~2,739,000円
- トヨタ・ライズ:1,717,000~2,338,000円
- ダイハツ・ロッキー:1,677,000~2,537,000円
- スバル・レックス:1,820,000~2,171,000円
- ホンダ・ヴェゼル:2,648,800~3,776,300円
- ホンダ・WR-V:2,098,800~2,489,300円
- 日産・キックス:3,083,300~3,437,500円
- スズキ・ジムニーシエラ:1,962,400~2,183,500円
まとめ
とても魅力的なジャンルなだけあって、激戦なのもうなずけるほどの車種がそろっていますね。クルマ選びは人それぞれの観点があると思いますので、実際にはディーラーに足を運んで実車をご覧になり、比較検討されるのがいいと思います。その事前情報として少しでもお役に立てたならば幸いです。