2024年、ホンダのSUVラインナップに新たな選択肢が加わりました。3月に発売された新型「WR-V」と、4月にマイナーチェンジを受けた「ヴェゼル」です。どちらも全長4.3m台のコンパクトSUVでありながら、価格差は約50万円以上。しかし単純な価格比較だけでは、あなたに最適な1台は見つけられません。今回は、装備・価格・燃費の観点から、WR-Vとヴェゼルのどちらがベストなのかを徹底解説します。
新型のWR-Vとヴェゼルって、ボディサイズはほとんど同じなのに、なぜこんなに価格が違うの?50万円以上の価格差に見合う価値はあるのかしら?
ヴェゼルはFF車と4WD車が選べるけど、WR-Vは4WDがないって聞いたわ。雪国に住んでいる私は、4WDは必須なの?
最近の燃料費の高騰が気になるんだよね。ヴェゼルにはe:HEV(ハイブリッド)があるけど、WR-Vにはないみたい。本当にハイブリッドは必要?
装備グレードの種類がたくさんあって迷っちゃう。どのグレードを選べば、必要十分な装備が揃うの?
皆さん、いろいろとお悩みのようですね。 本記事では皆さんの悩みや疑問を解決すべく、WR-Vとヴェゼルのそれぞれのグレードについて、装備・価格・燃費の観点から詳しく比較していきます。主要諸元表や主要装備表を丁寧に紐解きながら、あなたに最適なグレードが見つかるよう、分かりやすく解説していきますので、最後まで読んでくださいね。 では、行ってみましょう!
【本記事を読んで得するポイント】 ・価格差約50万円の理由が、グレード別装備内容から明確に理解できる ・FF車と4WD車の選び方について、気候や使用環境から判断できるようになる ・ハイブリッド車選択のメリット・デメリットを、燃費と維持費から理解できる ・グレード別の装備差を理解し、必要十分な装備のグレードが選択できる ・ボディカラーの価格差も含めた、総支払額のシミュレーションができる
本記事は、2025年2月8日現在の情報に基づき執筆しております。 記事をご覧になる時期により、対象車種の仕様変更や価格改定がある場合がありますので、記事末尾にあるメーカーホームページのリンクから最新の情報を得てください。
目次
1. 価格帯とグレード構成比較
WR-Vは209.9万円から 、ヴェゼルは264.9万円から スタート。 約55万円の価格差があります。
WR-Vのグレード構成
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
WR-Vは、エンジン・駆動方式ともにシンプルな構成となっています。
・X(209.9万円):ベーシックグレード ・Z(234.9万円):快適装備充実グレード ・Z+(248.9万円):専用エクステリア付きトップグレード
全グレードFF(前輪駆動)のみ の設定で、1.5L直列4気筒DOHCエンジン を搭載。 CVT(無段変速機)との組み合わせで、16.2〜16.4km/Lの燃費性能を実現しています。
ヴェゼルのグレード構成
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
ヴェゼルは、エンジン・駆動方式ともに幅広い選択肢があります。
・G 4WD(264.9万円):ガソリン車 ベーシックグレード ・e:HEV X(FF:288.9万円/4WD:310.9万円):ハイブリッド車ベーシックグレード ・e:HEV Z(FF:319.9万円/4WD:341.9万円):ハイブリッド車上級グレード ・e:HEV Z・PLaYパッケージ(FF:355.6万円/4WD:377.6万円):特別仕様車 ・e:HEV X・HuNTパッケージ(FF:299.9万円/4WD:321.9万円):アウトドア仕様車
ガソリン車は4WDのみ の設定。 一方、e:HEVグレードはFF/4WDを選択可能 です。e:HEVは、1.5L直列4気筒DOHCエンジンと高出力モーターを組み合わせ、21.2〜26.0km/Lの優れた燃費性能を実現しています。
2. グレード別装備の違い詳説
両モデルとも全グレードに先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備 。 ただし、機能の違いには注意が必要です。
Honda SENSINGの機能差
同じHonda SENSINGでも、WR-Vとヴェゼルでは搭載機能に違いがあります。
【共通の主要機能】 ・衝突軽減ブレーキ(CMBS) ・誤発進抑制機能 ・歩行者事故低減ステアリング ・路外逸脱抑制機能 ・車線維持支援システム(LKAS) ・標識認識機能 ・オートハイビーム
【ヴェゼルのみの搭載機能】 ・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC) ・トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能) ※WR-Vのアダプティブクルーズコントロールは30km/h以下で機能解除
快適装備の違い
価格差の大きな要因となる装備の違いをグレード別に解説します。
【WR-V】
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
Xグレード(209.9万円)の主な装備: ・フルLEDヘッドライト(マニュアルレベリング) ・Honda CONNECT for Gathers ・フルオート・エアコンディショナー ・運転席ハイトアジャスター ・USBジャック(Type-A)
Zグレード(234.9万円)の追加装備: ・本革巻ステアリングホイール ・本革巻セレクトレバー ・ソフトパッド(プライムスムース) ・パドルシフト ・17インチアルミホイール
Z+グレード(248.9万円)の追加装備: ・専用エクステリア(ベルリナブラック・フロントグリル) ・シルバー・ドアモールディング ・シャープシルバー塗装ドアロアーガーニッシュ
【ヴェゼル】
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
e:HEV Xグレード(FF:288.9万円)の主な装備: ・フルLEDヘッドライト(オートレベリング) ・Honda CONNECT for Gathers ・左右独立温度コントロール式フルオート・エアコン ・16インチアルミホイール ・運転席&助手席シートヒーター(4WD)
e:HEV Zグレード(FF:319.9万円)の追加装備: ・LEDアクティブコーナリングライト ・ハンズフリーアクセスパワーテールゲート ・アダプティブドライビングビーム ・18インチアルミホイール ・ブラインドスポットインフォメーション
e:HEV Z PLaYパッケージ(FF:355.6万円)の追加装備: ・2トーンカラー ・専用エクステリア ・Honda CONNECTディスプレー ・ワイヤレス充電器 ・パノラマルーフ(オプション)
3. 燃費性能と環境性能比較
WR-Vとヴェゼルでは、エンジン・駆動方式の違いにより、燃費性能に大きな差が生じています。 特にヴェゼルのe:HEVは、優れた環境性能を実現しています。
燃費性能の比較
WR-V(FF車のみ): ・X:16.4km/L ・Z/Z+:16.2km/L
ヴェゼル ガソリン車(4WD車のみ): ・G:15.0km/L
ヴェゼル e:HEV: ・FF車:25.2〜26.0km/L ・4WD車:21.2〜21.5km/L
市街地、郊外、高速道路の各モード別燃費も、e:HEVが優れた性能を示しています。 【市街地モード】 ・WR-V:12.3〜12.4km/L ・ヴェゼル e:HEV(FF):27.6〜28.2km/L
環境性能の比較
排出ガス基準と騒音規制値において、ヴェゼルe:HEVが優れた性能を示しています。
排出ガス基準: ・WR-V:平成30年排出ガス基準50%低減 ・ヴェゼルe:HEV:平成30年排出ガス基準75%低減 ・ヴェゼルガソリン:平成30年排出ガス基準50%低減
騒音規制値(加速走行時): ・WR-V:70dB ・ヴェゼル:68dB
CO2排出量: ・WR-V:141.6〜143.3g/km ・ヴェゼルe:HEV(FF):89.3〜92.1g/km ・ヴェゼルe:HEV(4WD):108.0〜109.5g/km ・ヴェゼルガソリン:154.8g/km
環境対応: ・ヴェゼルe:HEVは、2030年度燃費基準を達成(FF車)または85%達成(4WD車) ・全モデルでエアコン冷媒にHFO-1234yf(GWP値:1)を採用 ・リサイクル可能率は両モデルとも95%以上
4. カラーバリエーションと追加費用
ボディカラーの選択肢は、ヴェゼルの方が豊富 。 特にe:HEV Z PLaYパッケージでは2トーンカラーも選択可能です。ただし、特別色を選択する場合は追加費用が必要となります。
WR-Vのカラーバリエーション
【全5色展開(追加費用のある4色には★マーク)】 ・クリスタルブラック・パール ・プラチナホワイト・パール★ ・イルミナスレッド・メタリック★ ・ゴールドブラウン・メタリック★ ・メテオロイドグレー・メタリック★
★マークの特別色を選択する場合:38,500円(消費税込み)の追加
ヴェゼルのカラーバリエーション
【通常ボディカラー(★マークは追加費用あり)】 ・クリスタルブラック・パール ・プラチナホワイト・パール★1 ・プレミアムサンライトホワイト・パール★2 ・スレートグレー・パール★1 ・プレミアムクリスタルレッド・メタリック★2 ・シーベッドブルー・パール★1 ・ボタニカルグリーン・パール★1
【2トーンカラー(e:HEV Z PLaYパッケージ専用) 】 ・プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック★3 ・スレートグレー・パール&ブラック★4 ・ボタニカルグリーン・パール&ブラック★4 ・クリスタルブラック・パール&シルバー ・シーベッドブルー・パール&シルバー★4
【追加費用(消費税込み)】 ★1:38,500円 ★2:60,500円 ★3:49,500円 ★4:27,500円
ボディカラー選択のポイント
【メンテナンス性を重視する場合】 ・メテオロイドグレー・メタリック(WR-V) ・スレートグレー・パール(ヴェゼル)
【高級感を重視する場合】 ・クリスタルブラック・パール ・プラチナホワイト・パール ・プレミアムクリスタルレッド・メタリック(ヴェゼル)
【個性を重視する場合】 ・ボタニカルグリーン・パール(ヴェゼル) ・2トーンカラー(ヴェゼルe:HEV Z PLaYパッケージ)
5. 用途別おすすめグレード
あなたの使用環境や予算に応じて、最適なグレードを選択することが重要です。 ここでは、具体的なシーン別におすすめのグレードをご紹介します。
予算重視の方におすすめ
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
【WR-V X(209.9万円)】 ・必要十分な安全装備を標準搭載 ・基本的な快適装備も充実 ・燃費も16.4km/Lと実用的 ・維持費も比較的リーズナブル
燃費重視の方におすすめ
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
【ヴェゼル e:HEV X FF(288.9万円)】 ・クラストップレベルの低燃費(26.0km/L) ・CO2排出量も少なく環境性能に優れる ・渋滞追従機能付きACCで快適な運転 ・税制面での優遇措置あり
雪国在住の方におすすめ
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
【ヴェゼル e:HEV X 4WD(310.9万円)】 ・安定した4WDの走行性能 ・運転席&助手席シートヒーター標準装備 ・親水/ヒーテッドドアミラー装備 ・熱線入りフロントウインドウ装備
快適装備重視の方におすすめ
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
【ヴェゼル e:HEV Z(FF:319.9万円/4WD:341.9万円)】 ・LEDアクティブコーナリングライト ・ハンズフリーアクセスパワーテールゲート ・18インチアルミホイール ・先進の安全運転支援機能が充実
アウトドア派の方におすすめ
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
【ヴェゼル e:HEV X HuNTパッケージ(FF:299.9万円/4WD:321.9万円)】 ・撥水・撥油加工シート(FABTECT) ・ルーフレール標準装備 ・専用デザインの16インチアルミホイール ・アウトドア向けの専用装備が充実
デザイン重視の方におすすめ
画像引用元:本田技研工業株式会社ホームページ
【ヴェゼル e:HEV Z PLaYパッケージ(FF:355.6万円/4WD:377.6万円)】 ・2トーンカラー選択可能 ・専用デザインのエクステリア ・パノラマルーフ(オプション) ・先進的なインテリアデザイン
まとめ
【WR-Vとヴェゼルの比較ポイント】 ・価格差約50万円は、装備内容と環境性能の違いが主な要因 ・WR-Vはシンプルなグレードラインナップでコストパフォーマンスに優れる ・ヴェゼルはe:HEVや4WDなど、選択肢が豊富で上級装備も充実 ・環境性能はヴェゼルe:HEVが圧倒的に優位 ・ボディカラーはヴェゼルの方が豊富で、2トーンカラーも選択可能
【選び方のポイント】 ・予算重視ならWR-V X(209.9万円) ・燃費重視ならヴェゼルe:HEV X FF(288.9万円) ・雪国在住ならヴェゼルe:HEV X 4WD(310.9万円) ・快適装備重視ならヴェゼルe:HEV Z(319.9万円〜) ・アウトドア派ならヴェゼルe:HEV X HuNTパッケージ(299.9万円〜)
いかがでしたか? 本記事では、WR-Vとヴェゼルのグレードごとのポイントについて解説しました。 価格、環境性能、装備など、読者の皆さんのご要望やライフスタイルによって最適なモデルは異なります。 ご検討の際は、本記事を参考に、実際にショールームで各モデルをご確認いただくことをおすすめします。 最後までお付き合いいただきありがとうございました! では、ステキなカーライフを!
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