高速道路を使う際に欠かせないETC(Electronic Toll Collection System)。手間を省きスムーズに通行できるだけでなく、実は高速料金を大幅に節約できることをご存じでしょうか?
特に初心者の方には、ETCの活用法や割引制度の仕組みが分かりにくいかもしれません。しかし、一度理解すれば、日常の移動や長距離旅行で大きな節約効果を実感できます。
この記事では、ETCで高速料金が安くなる理由と割引ポイントを初心者向けに徹底解説します。
ETCとは?
ETCの基本
ETCは、高速道路の料金所をノンストップで通過できる電子料金収受システムです。料金所で現金やクレジットカードを取り出す必要がなく、車両に搭載されたETC車載器とETCカードを使うことでスムーズな通行が可能になります。
ETCの最大の魅力
ETCの最大の特徴は、「割引制度を利用できること」です。現金払いでは適用されない特典がETCユーザーには用意されており、これを活用すれば、頻繁に高速道路を利用する人も、たまに利用する人もお得に移動できます。
ETCで安くなる仕組み
ETCで高速料金が安くなるのは、主に以下の割引制度があるからです。割引は地域や時間帯によって異なりますが、多くのケースで料金の節約が可能です。
主なETC割引制度
① 休日割引
- 対象:土日祝日の地方部高速道路(都市部を除く)
- 割引率:30%〜50%
- 適用時間帯:終日
例:週末に地方部の高速道路を使って旅行に行く場合、通常6000円の料金が50%割引で3000円に。休日ドライブがより気軽に楽しめます。
② 深夜割引
- 対象:全国の高速道路
- 割引率:30%
- 適用時間帯:0時〜4時
例:夜間に長距離移動を計画している場合、例えば片道9000円の高速料金が30%割引で6300円になります。夜間移動を検討すれば節約効果大です。
③ 平日朝夕割引
- 対象:NEXCOが管理する地方部の高速道路
- 割引率:最大50%
- 適用時間帯:
- 朝:6時〜9時
- 夕:17時〜20時
平日に通勤や通学で高速道路を利用する人に最適な割引です。割引率は1カ月の利用回数によって異なり、10回以上の利用で30%、20回以上の利用で50%となります。例えば、片道500円の高速料金を1カ月で20日利用した場合、通常1万円が5000円になります。
④ ETC2.0割引
- 対象:ETC2.0を搭載した車両
- 割引内容:特定条件で追加割引
- 圏央道早期利用割引:対象ICを早めに利用すると割引が適用される
ETC2.0対応車両を導入すると、これまで受けられなかった割引が適用され、長距離移動をさらに安くできます。
ETCを利用するための準備
ETC割引を受けるには、ETCカードとETC車載器が必要です。以下はその準備方法です。
① ETCカードを作る
ETCカードは、クレジットカード会社や銀行から発行されます。以下の2種類があります:
- クレジット機能付きETCカード
通常のクレジットカードにETC機能が付属。1枚で多用途に利用可能。 - ETC専用カード
クレジット機能なしでETC専用。審査が不要な場合もあるため初心者におすすめ。
② ETC車載器を取り付ける
車両にETC車載器を設置し、ETCカードを挿入するだけで準備完了です。取り付けはディーラーやカー用品店で簡単に行えます。
ETC割引を最大限活用するコツ
コツ① 割引時間帯を狙う
特定の時間帯や曜日に割引が適用されるため、移動のスケジュールを工夫するだけで料金を大幅に節約できます。
例:土日祝日に出発する家族旅行では、深夜割引と休日割引を組み合わせると最大限にお得になります。
コツ② ポイントを活用する
ETCマイレージサービスに登録すると、利用額に応じてポイントがたまり、そのポイントを次回の高速料金として使用できます。例えば、利用額1000円ごとに10ポイント(10円相当)が付与される場合、1ポイント=1円として使えます。
例:年間3万円分の高速道路を利用した場合、300ポイント(3000円分)がたまり、次回利用時に割引として適用可能です。
コツ③ 家族でカードを共有する
家族で同じETCカードを利用すれば、ポイントを効率的にためられるだけでなく、利用回数もまとめられるため、平日朝夕割引の条件を満たしやすくなります。
ETC初心者が注意すべきポイント
ETCを使う際に注意したいポイントをいくつか挙げます。
注意① 割引対象エリアを確認する
都市部の高速道路(首都高、阪神高速など)は一部割引対象外となる場合があります。利用前に対象エリアを確認しましょう。
注意② ポイントの有効期限
ETCマイレージポイントには有効期限があります。通常、取得から翌年度の年度末までが有効期限となるため、定期的に確認して早めに利用することをおすすめします。
注意③ ETC2.0対応車両の条件
ETC2.0割引を受けるには、ETC2.0対応の車載器を搭載している必要があります。通常のETCでは適用されないため注意が必要です。
こんな人におすすめ!
ETCでの割引制度やポイント活用は、以下のような人に特におすすめです。
- 通勤や通学で高速道路を頻繁に利用する人
毎日の移動をより安くすることができます。 - 長距離旅行を計画している人
休日割引や深夜割引を組み合わせれば、大幅な節約が可能です。 - 家族で車を共有して利用する人
ポイントを効率的にためられるため、全体の移動コストが抑えられます。
まとめ
ETC初心者でも、割引制度を理解して活用するだけで高速道路料金を大幅に節約できます。休日割引や深夜割引、ETCマイレージサービスを上手に利用すれば、通勤や旅行がこれまで以上に快適でお得になります。
「ETCを使ってみたいけど難しそう」と思っている方も、この記事を参考に始めてみてください!
簡単な準備で、高速道路の利用が驚くほど安くなることを実感できるでしょう。