運転免許を取得したばかりの方にとって、「普通自動車」「小型自動車」「軽自動車」の違いは分かりにくいもの。さらに、それぞれには「乗用車」と「貨物車」の区別もあります。
この記事では、これらの違いを丁寧に解説し、初心者でも失敗しないクルマ選びのポイントを紹介します。
目次
普通自動車、小型自動車、軽自動車の基本的な違い
まずは基本となる3つのカテゴリーについて見ていきましょう。それぞれの特徴を把握することが、最適なクルマ選びの第一歩です。
普通自動車の特徴
普通自動車は、排気量が2,000ccを超えるか、または車両サイズが小型自動車のサイズを超える場合のどちらか一方または両方を満たす場合に区分されます。
区分 | 乗用車 | 貨物車(トラックなど) |
---|---|---|
排気量 | 2000cc以上 | 2000cc以上 |
車両サイズ | 全長5m以上のものもあり、大型 | 大型貨物車から中型トラックまで |
用途 | 長距離移動、ファミリー向け | 大型荷物の運搬、業務用 |
維持費 | 高い | 高い |
小型自動車の特徴
区分 | 乗用車 | 貨物車(ライトバンなど) |
---|---|---|
排気量 | 660cc超〜2000cc | 660cc超〜2000cc |
車両サイズ | 全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0m以下 | 比較的小型の貨物運搬に適した車両 |
用途 | 通勤や買い物、日常の使用 | 商用、小型荷物の運搬 |
維持費 | 中程度 | 中程度 |
軽自動車の特徴
区分 | 乗用車 | 貨物車(軽トラックなど) |
---|---|---|
排気量 | 660cc以下 | 660cc以下 |
車両サイズ | 全長3.4m、全幅1.48m、全高2.0m以下 | 軽トラックとして農業や軽作業に適している |
用途 | 街乗り、買い物、短距離移動 | 小型荷物の運搬、農業用 |
維持費 | 非常に低い | 非常に低い |
クルマ選びのポイント
1. ライフスタイルに合った用途を選ぶ
クルマの用途が明確でないと後悔する可能性があります。どのような場面でクルマを使用するかを明確にしましょう。
使用場面 | おすすめ車種 |
---|---|
通勤や買い物 | 軽自動車、小型自動車 |
家族旅行や長距離 | 普通自動車(ミニバンなど) |
業務用 | 小型貨物車、軽トラック |
2. 維持費を考慮する
購入後にかかる維持費は車種によって異なります。燃費、自動車税、保険料なども重要な要素です。
費用項目 | 普通自動車 | 小型自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|---|
自動車税 | 排気量2,000cc未満の場合 25,000円~ 排気量2,000cc超の場合 43,500円~ | 25,000円~36,000円 | 軽乗用車:10,800円 軽貨物車:5,000円 |
任意保険料 | 高い | 中程度 | 安い |
燃費 | ガソリン車:10~15km/L程度 ハイブリッド車:20km/L以上 | ガソリン車:20km/L程度 ハイブリッド車:30km/以上 | 20~30km/L程度 |
3. 安全装備を確認する
初心者にとって安全装備は重要です。衝突回避支援システムや自動ブレーキが装備されているか確認しましょう。
4. 試乗でフィーリングを確かめる
車両のサイズ感や操作性、座席の座り心地を試乗で確認することをおすすめします。
5. メンテナンスの容易さを考える
ディーラーや整備工場のサポート体制が整っているかも、クルマ選びの大切なポイントです。
まとめ
普通自動車、小型自動車、軽自動車の違いを理解し、それぞれのライフスタイルや用途に合った選択をすることが重要です。
特に初心者の方は維持費や安全性能を重視し、自分にぴったりのクルマを選びましょう。